質問です。
あなたは道でケガをして動けません。運悪く携帯電話も使用できません。その様な状況の中、田舎ではかなり人通りが少ない。
もう片方は、困っているあなたの事をたくさん見ている人がいる都会ではどちらが先に助けに来てくれると思いますか?
余計なことは考えずに直感で答えてみてください。
続きをどうぞ。
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【その名は傍観者効果】
上記の質問の答えは田舎です。
田舎の方が助けてもらえる可能性が高いです。人が少ないのに何で助けてもらえる確率が高いのか疑問に思いませんか?
「自分が助けなくても誰かが助けるかもしれない。」と思ったことありませんか?
おそらく少なくとも1度は誰もが思った事があるかもしれません。
正直言うと私も思ったことはありました。都会の様に人が多い場所ではこのように思う人の確率が多く、だから誰も助けない事が高いのです。
これが傍観者効果という物です。
【誰も助けてくれなくて死亡した事件】
その傍観者効果をよく表した事件があります。
これはアメリカのニューヨークで起こった事件です。
キティ・ジェノヴィーズという女性が自宅であるアパートの駐車場で男に刃物で刺されます。キティが悲鳴をだすと男は逃げましたが、その間に誰も助けに行きませんでした。
アパートにいた人で目撃した人数は38人もいたのに・・・。
その後、犯人は戻ってきて何度も刺されて最終的に死んでしまいます。
これが傍観者効果のはじまりと言われています。
ニューヨークと言うのは世界から見ても大都会です。38人も見ているのに、見ないふりをしていたという事でしょう。かなりひどい結末ですよね。
人が多い都会、つまり都会の人は冷たい人が多いのです。
というのは、違います。
単に都会の人が冷たい!というわけでなない理由があります。先ほどの事件に興味っを持った心理学者が何故こうなったのかを実験検証します。
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割と怖い実験をした心理学者
心理学者であるビブ・ラテインとジョン・ダーりイという方が行った実験です。
被験者にアンケート用紙の記入をお願いします。数分後に壁の通気口から煙が出てきて充満し始めます。
1部屋目では被験者は1人。2部屋目は被験者は2人。それぞれアンケートを記入します。
1人の方の部屋は煙に気づくと5秒で退出します。2人いる部屋は気づくまでに20秒かかりました。
これを数回繰り返します。
人数を変えて、3人にして同じ実験をすると平均で6分かかったと言われています。
結論、みんな顔を見合わせて動かないだけ
この実験で何が言いたいのかというと複数いる人数、つまり集団でいる時に自分が違う事をして恥ずかしい事を避けたいという事。
煙が出ていて明らかに危ない状況なのに周りのことを気にしてしまうんです。
「隣の人はどう思っているのだろう?これは危ない状況だよな?」というように他の人の顔色をうかがってしまいます。
結果、行動できないとう現象が起こります。
都会の人が冷たいというイメージはこの傍観者効果から来ているというわけです。
【最後に】
もし田舎で困っている人がいて、あなたが通りかかったらおそらく助けるでしょう。それは「自分が助けなかったら他にいるだろうか?」と考えるはずです。
この傍観者効果は複数いれば必ず起こります。人が多いショッピングモールや電車の中、交差点など、複数人集まるところであればです。
この先、困っている人がいたらすぐに駆け付けましょう。あなたがしなければ、その人は空に旅立つかもしれない。
今日はここまで!
次回お会いしましょう( *´艸`)
ほな、またね( ´∀`)ノ~バイバイ
Sofia TerzoniによるPixabayからの画像