こんな疑問を解決させていだきます。
【筆者はこんな人】
- セルフコントロールの心理術歴3年
- 人の心を読み操る技術、メンタリズムを2年以上研究
結論を言うとネームコーリングという方法を使うと解決できます。
ネームコーリングという言葉はその名の通り「名前を呼ぶ」という意味です。
先日こういったツイートもしました。
相手に親近感を持たせたり、仲良くなりたいのであれば簡単な方法がありますね。
すぐできる方法は相手の【名前を会話に入れて接する事。】
これだけでも、十分印象が変わります。
しかし使い方を間違えると、ちょっとした罠があるのだ・・・
— ハムイ@ユニバ&メンタリズム研究家 (@hhaammuuii) December 27, 2019
心理学では相手の名前を使用して会話をすると、親近感が湧いて相手との距離を縮める事が出来ます。
しかし、使用する時に注意が必要なときもあります。
記事の内容
- ネームコーリングの詳細を勉強しよう
- ネームコーリングを有効活用する
- ネームコーリングの罠
では、本題に入っていきましょう。
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ネームコーリングの詳細を勉強しよう
先程も少し触れましたが、相手の名前を呼ぶことをネームコーリングと言います。
どのような効果があるのかを説明すると以下の通りです。
ネームコーリングの効果
- 関心
- 親近感
- 社交的
このような効果を相手に与えることが出来ます。
相手の名前を呼ぶだけで、本当にそこまでの効果があるのか??
こう思うかもしれませんが実際にこのような実験も行われております。
ネームコーリングの実験
アメリカで行われた実験をご紹介します。
【実験内容】 男女に15分間、会話をさせて相手の名前を読んだ場合と呼ばなかった場合で、どのように印象が変わるのかという実験を行いました。 【結果】 結果は名前を読んだほうが「社交的」「フレンドリー」「もう一度会っていたい」など、相手に対して好印象を持ったと結果がでました。 |
へー!
相手の名前を呼ぶだけでこうも変わるのか。
上記の実験からわかるように、相手の名前を呼ぶと以下の事がわかります。
- 名前を呼ぶことで反射的にこちらに意識を向けさせる。
- 相手の名前を入れた方が好印象を持たれる。
名前を呼ぶ行為は単純な事ですが、なかなかできてない人がいるのも事実です。
すぐに行動に移せる技術です。
この記事を読んで、明日から試せるネームコーリングの活用術についてお話をします。
ネームコーリングの有効活用する
ネームコーリングは人との対面シーンを含め様々な職種にも使えますが、最も効果的な職種は接客業です。
例えば、電話でお問い合わせがあったとしましょう。
お電話ありがとうございます。
担当の鈴木です。
担当の鈴木さんですね。
この前買った商品の事を聞きたいのですが・・・。
かしこまりました。
失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?
佐藤です。
佐藤様、いつもご利用いただきましてありがとうございます。
~(以下、要件を聞く)~
鈴木さんと佐藤さんの会話を見て、お互いの名前をネームコーリングする事で意志を向け合ってることがイメージできたと思います。
電話の他にも接客をされた際に「話を聞いてもらって良かった」と感じる事がありませんでしたか?
実はオペレーターや販売員がよく使っている手法はネームコーリングによるもので、相手に親近感と安心感を与えるのが非常に上手なのです。
この技術を発展させていくと以下のことにも有効に活用できます。
|
相手との会話の中で名前を入れるだけで、これほど環境を変えることが出来るので損は無いですよね。
相手の名前を読んで信頼関係の向上させよう
先程は他人との信頼関係を築けるネームコーリングの説明でしたが、これを身内に使う事も効果的です。
もし、職場に部下や上司がいるのであれば必ず相手の名前を呼んでから伝えたいことを言いましょう。
【ダメな例】 | 【改善後】 |
「君、○○してくれないか?」 | 「■■くん、○○お願いしてもいいかな?」 |
「すみません。これなんですけど・・・教えてください。」 | 「▲▲さん、これなんですけど・・・教えて下さい。」 |
「あなたはどう思いますか?」 | 「★★さんはどう思いますか?」 |
ここまで読んだ人は自分の名前を呼んでくれる人に対し、好意を持つ習性があることがわかったと思います。
つまり、一緒に仕事をする仲間の名前を呼ぶことで、仕事に対する動機づけや目的意識を向上させる効果を発揮します。
同じ現場で働く人達の、お互いの名前を呼ぶだけで業務が改善できますので相手を意識して呼びかけてみましょう。
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実体験:ネームコーリングは本当に効果はある!
私も過去に接客業をしていた事があります。
いつも来てくれる人たちを覚えて、相手の名前を会話に入れてそれぞれのお客様に対しオススメの商品を紹介していた事があります。
すると、大半の方はこのように言ってくださったのです。
- 「名前を覚えてくれるのはあなただけだった」
- 「あなたが言うのであれば、良い商品なんだろうね」
- 「今日は用事はないけど、あなたに会いに来たの」
非常に嬉しかったですし、お互いの信用を作れたという事に気がつけました。
相手の方も自分の名前を呼ばれたことで親身になってくれると思っていただけたのです。
上司からも「よくあの新商品売ったな」とお褒めの言葉を頂いたこともあって、お客様の名前を呼ぶことがこれほど偉大な事なのかと思う瞬間でもありました。
まさにネームコーリングはWin-Winの関係に持っていく事が可能です。
しかし、ネームコーリングをする際に注意しないといけません。
ちょっとした罠がありますので、それをお教えしましょう。
ネームコーリングの罠
ネームコーリングを使用する際に注意があります。
結論から言うと2つです。
注意ポイント
- 名前を呼ぶ回数を過剰に増やさないこと
- 対人と文章では使い分けが必要になる
以上の2つを解説します。
使い過ぎに注意
単に相手の名前を入れれば良いという事はありません。
使い過ぎると相手を不快にしてしまう事があります。
鈴木さんに会えて嬉しいよ。鈴木さんが一緒じゃないと心細くて。
本当にありがとう鈴木さん。
少し大げさかもしれませんが、実際にこのように言っている人も中にはいます。
これを聞いた鈴木さんはどう感じるかというと「うっとうしい!」と感じてしまいます。
対処方法
これに関する対処方法は、名前を呼ぶ回数が過剰にならないように相手との会話の様子を見て判断するしかありません。
え、それだけ??
他にないの?
個人的にオススメなのが、名前を入れるタイミングは「疑問文に付け加えること」だと思います。
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これだと自然に相手の名前を入れる事が出来ますね。
なので、最初に相手の名前を呼んだ後の合間に入れて行けば、不信感を持たれることは少なくなる確率はあがります。
対人と文章では使い分けが必要
ここまでは対人に関してのネームコーリングでしたが、次に説明するのは文章でのネームコーリングです。
基本的な使い方は対人のやり方と同じなのですが、文章でネームコーリングを使う際の注意事項はこちらです。
注意ポイント
- 短文にはあまり使わない事。
- ワンクッションを置いてから言うと効果的。
2つの事に注意をしていけば、文章面でも活用する事が出来ます。
では、詳しく説明させて頂きます。
短文には不向き
メールやSNSなどで短い文章を書く時にはネームコーリングは使わない方が良いでしょう。
- 「〇〇くん元気?」
- 「〇〇さん、ありがとう」
一見、普通ですし悪いところがわかりませんよね。
決して100%悪いとまでは言いませんが、マイナス点を言うと文章を機械化をしていると捉えられる可能性があります。
文字の入力や返信といった物事を自動化できるツールでbot(ボット)と言われたりする物もあります。
ドライな印象を与えてしまうので一言や二言だけの文章であれば、名前は使わない方がオススメです。
ワンクッション置いてから言うと効果的
ワンクッション=ショックをやわらげるという意味で、一段落おいてから相手の名前を付け加えると効果的です。
文章を読んでいる相手に気持ちを伝えたい時は【気持ち+相手の名前】の構成にする事で、相手に文章内容をより強く与えさせる効果があります。
先程の「短文には不向き」の欠点を改善して、【気持ち+相手の名前】を組み合わせると以下の文章になります。
「元気にしてる?この間は久しぶりに会えて嬉しかったよ。ありがとうね。今度は〇〇(⇠名前)に会いに行くからよろしくね」 |
「〇〇」の部分を「そっち」などの代名詞を入れては台無しですので、必ず名前を入れましょう。
名前を入れることにより【会えたことの嬉しさ】【会いに来てくれる嬉しさ】を強く印象付けることが出来ます。
少し変えるだけで、相手へ伝える気持ちも全然違ってきますので意識して使うようにしましょう。
ちなみに文章でも相手の名前の乱用は禁物です。
以上がネームコーリングに関するお話でした。
明日からすぐにやってみましょう。
あまり良く感じていなかった雰囲気を改善できます。
他にも相手との距離を縮める際に役立つ心理を下記の記事で解説しています。
今回は以上です。