QCYというメーカーからArcBudsという完全ワイヤレスイヤホンを提供していただいたので、じっくりとレビューしようと思う。
もちろん忖度無しでレビューをするので、イヤホン選びで迷っている人は参考にしてみてね。
はじめに結論を言っておくと通常価格で6,000円台、割引時で4,000円台で購入できる。
しかも、低価格帯ながら音質良し、アクティブノイズキャンセル機能、外部音取り込み機能、イコライザー設定、低遅延モード、IPX5防水などの性能が備わっている。
この価格帯でここまで性能があるイヤホンはないので、価格以上の価値は十分にある。
これから詳しくレビューをしていくね。
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QCY ArcBuds HT07
QCY ArcBudsは中国メーカーの完全ワイヤレスイヤホンだ。
正直なことを言うと、僕もあまり知らなかったメーカーで最近知るようになった。
少し調べてみてると2020年にワイヤレスイヤホンのシェアが、世界4位を獲得しているすごいメーカーだった!
低価格ながら性能も良く、満足度の高い製品として定評がある。
ということでQCY ArcBudsの詳細を見ていこう。
QCY ArcButsのスペック
サイズ | 充電ケース 60.3x25x43.2mm イヤホン 22.9×22.2×35.1mm |
重さ | 総重量 : 35g イヤホン(片方): 5g |
再生/使用時間 | 最大8時間 ケースと併用:32時間 |
バッテリー容量 | イヤホン:43mAh ケース:350mAh |
充電時間 | フル充電:2時間 5分の充電で1時間使用可能 |
充電端子 | USB Type-C |
対応コーデック | SBC,AAC |
Bluetooth | Ver5.2 |
防水規格 | イヤホン:IPX5 |
ドライバーサイズ | 10mm |
インピーダンス | 32Ω |
チップ(SoC) | Wuqi WQ7003AR |
Bluetoothプロファイル | HFP/A2DP/AVRCP |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
イコライザー | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
低遅延モード | あり |
空間オーディオ | なし |
マルチポイント接続 | なし |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
ワイヤレスイヤホンとして必要最低限の昨日は備わっているので、イヤホン初心者の方にはぴったりな性能だと言える。
バッテリー性能
QCY ArcBudsはイヤホン単体で最大8時間も再生ができて、充電ケースを使うと合計で最大32時間も使うことができる。
日常使いでは十分なバッテリー容量だし、1回充電しておけば数日間は音楽ライフを楽しめる。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)をONの状態にして音楽を再生し続けたところ、約5〜6時間で約90%ほどバッテリーを消耗した。
日常で連続してそこまで再生することは少ないと思うけど、長時間聴いていてもバッテリーはあまり減らないことがわかった。
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付属品
QCY ArcBudsの付属品は以下の通りになっている。
- 充電ケーブル(USB-A → USB-C)
- イヤーピース(S、M、L)Mは元々イヤホンに装着済み
- マニュアル
マニュアルは中国語と英語のみの表記になっている。
問い合わせたところ、QCYの担当者によると日本語版マニュアルは、購入後にPDFで送ってもらえるとのこと。
ケースデザイン
今回はQCY ArcBudsのブラックカラーを選択。
ブラックの他にはホワイトカラーもあって、2種類展開になっている。
↓ホワイトはこんな感じ。
まずイヤホンケースの正面はロゴも何もなくシンプルなデザインになっている。
光沢感は控えめになっていてマット感がある仕上がり。指紋が目立ちにくいのは個人的に点数が高いポイント。
ペアリング用の物理ボタンなども無い。
真ん中にはLEDライトが搭載されていて、バッテリー残量が確認できる。
LEDライトの仕組みも非常にシンプルで、バッテリーが減ると赤色で点滅するくらいなので、細かくは確認できない。
フタの上部分にはQCYのロゴが印字されている。
背面にはUSB-Cで充電できるポートがある。
フタを開けるとイヤホンはこんな感じに収納されている。
マグネットでカチッと固定されているので、よほどのことがない限り落ちることはない。
逆さにしてもイヤホンが落ちることがなかった。
イヤホンのデザインもケース同様にマットな感じになっていて、QCYのロゴが入ったものになっている。
イヤホンにもLEDライトが備わっていて、ペアリング中や充電中に点灯はするものの、それ以外の用途はあまり使わない。
サイズ感や重さ
イヤホンケースも60.3x25x43.2mmというサイズなので、非常にコンパクトサイズとなっている。
僕はあまり手が大きくないほうだけど、手のひらに収まるサイズなのは嬉しい。
重さに関しては約35gで、めちゃくちゃ軽い部類になる。
ケースにイヤホンを入れていて、この軽さなのですごい。
コンパクトサイズかつ軽量なのは荷物の邪魔にもならないし、ストレス無く持ち運べるのメリットのひとつ。
イヤホン単体の重さも片方で5gなので超軽い。
軽いから装着していて疲れないのが嬉しい。
装着感
はっきり言って装着感はめちゃくちゃ良かった。
耳の穴に程よくフィットして、さらにイヤホンで耳が圧迫される感じもなかったので、耳が痛くなることは感じなかった。
しっかりと装着できるので、軽い運動をしながらでも問題なく使える。
もし耳に合わないときは付属品のイヤーピースで調整をしてみよう。
片耳で音楽を聴くことができる
QCY ArcBudsの良いところは、イヤホンを片方だけしていても音楽が聴けること。
最近のワイヤレスイヤホンは片方のイヤホンが外れると、検知して音楽がストップするようになっている。
QCY ArcBudsはそれが無いので、友人と片耳ずつイヤホンをシェアしたり、ながら作業もできるので使う用途の選択肢は増える。
音楽の音質
肝心のQCY ArcBudの音質についてを話そうと思う。
結論を言うと、全体的にバランスの良い音質だ。
コンパクトサイズのイヤホンから想像できないような、パワフルなサウンドに仕上がっている。
ポップス、ロック、EDMといった様々なジャンルの音楽を聴いても、バランスの取れたサウンドで心地が良い。
音が突き抜けるような爽快感のあるサウンドというよりは、程よい音圧が聴いているルームサウンドに近い感じだ。
値段だけで判断すると安っぽいと感じるかもしれないが、QCY ArcBudの音質は数千円で売られているイヤホンよりも非常に良い。
コスパ最高と言われているほどのことはある。
通話時の音質
通話時の音声については日常での通話では普通に使えるレベル。
音声はクリアになっているので、話し声が聞き取りやすい。
そして、通話時のノイズキャンセル機能も備わっているんだけど、周りの雑音を消す性能は高め。
ただし、ちょっと機械音声感が強くなっていて、場所によっては聞き取りにくいかもしれない。
普段の通話では問題ないけど、会議などはギリギリかなって感じの印象。
イコライザー設定の仕方
イコライザーも用意されていて、QCYの公式アプリをインストールして設定することが可能。APP、Google Playで「QCY」と検索するとOK.
イコライザーのプリセットは6種類用意されている。
個人的におすすめのプリセットは「ロック」で、1番パワフルかつバランスも良いし、音楽の聴き応えがあると思ったからだ。
それに対し、低温が強調される「ベース」のイコライザーは低音が強調されすぎて、他の音がお粗末な仕上がりになっている。
もちろん自分好みにカスタマイズできるので、音質にこだわりたい人はイコライザーをいじってみるのもアリ。
ノイズキャンセル/外部取り込み機能
この価格帯でノイズキャンセルが搭載されているのは本来すごいこと。
ノイズキャンセル具合はハイエンドのイヤホンと比べると価格相応って感じだけど、想像していたよりは良い感じ。
ノイズキャンセルには4つのモードがあるので、種類と使った感じの感想をそれぞれ書いていくね。
ノイズキャンセルの種類
- 室内
- 通勤
- 騒がしい環境
- 風切り音カット
おすすめは「騒がしい環境」モード
個人的におすすめのノイズキャンセルは「騒がしい環境」モード。これが1番ノイズキャンセルが強い。
さらにノイズキャンセルの強さを3段階調整できる。
圧迫感もそこまで感じないし、わりと雑音を消してくれるので価格を考えると良い性能だと思う。
1番ノイズキャンセルが聴いているし、なぜか重低音が増して迫力のある音になっている。
その他ノイズキャンセルについて
このへんは軽く伝える程度にしようかなと思う。
というのも「騒がしい環境」モード以外は、そこまでノイズキャンセルの恩恵を感じない。
室内、通勤の大差もあまり感じないので、
風切り音カットは場面によって活躍できる
唯一、風切り音カットに関してはノイズキャンセル効果は薄いものの、しっかりと風切り音は気にならないくらいにカットしてくれる。
限定的な場所でしか使えないモードだけど、屋外でイヤホンを使用する場合は風切り音カットモードもおすすめだなと思った。
タッチ操作機能について
イヤホンのタッチ操作のデフォルト設定では以下の通りになっている。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 無効 | 無効 |
2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タッチ | 音声アシスタント | 曲送り |
長押し | ゲームモード | ANC切り替え |
操作はコンパニオンアプリを使えば、自分でカスタマイズすることができるので使いやすいように設定可能。
コンパニオンアプリでスリープモードを有効にすると、タッチ操作を無効にできる機能もある。
長押しは操作が変更できないので注意。
おすすめの操作割り振り
使いやすさを重視するなら、以下の設定がおすすめ。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | ANC切り替え | 再生/一時停止 |
2回タッチ | 曲戻し | 曲送り |
3回タッチ | 音量下げる | 音量上げる |
あくまで個人的に使いやすいなと感じた割り振りだけど、音楽聴く事を中心にしているならこの配置が操作しやすい
良いところ&惜しいところ
では最後にQCY ArcBudsの良いところ、惜しいところをまとめておこう。
ココが良い
- コンパクトで持ち運びしやすい
- 価格以上の音質
- パワフルなサウンド
- 片耳で聴くこともできる
- ノイズキャンセリング搭載
- 十分なバッテリー
- イコライザー設定可能
- 低遅延モードあり
- 割引時4000円台で購入可能
ココが惜しい
- マルチポイントがない
- ワイヤレス充電非対応
- 着脱検知はない
- アプリを使う際に登録が必要
【終わりに】コスパが高いことは間違いないワイヤレスイヤホン
通常価格だと6000円台、割引があると4,000円台で購入できるのがポイント。
低価格帯ながらノイズキャンセリング、イコライザー、外音取り込み、低遅延モードなど、同価格帯で多彩な機能が備わっているイヤホンは他にないと思う。
まさにコスパ最高と言えるイヤホンだ。
さすがにハイエンドモデルのイヤホンと比べると、差が出てしまうのは当たり前だけど、日常使いであれば問題ないし十分に使えるイヤホンなことは間違いない。
費用を抑えたい&それなりに音質が良いイヤホンを使いたい人は、QCY ArcBudsも選択のひとつとして選ぶのもアリ。
他にもイヤホンをレビューしているので、もしよければ下記の記事もどうぞ。
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